さて、「美白化粧品って本当に効果があるの?」
と思ったことはありませんか?
僕も自社製品を開発するにあたって、化粧品の効果効能には敏感です。
医薬部外品の美白化粧品の効果効能は、
「メラニン色素生成を抑えることにより日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ」という定義です。
多くの美白系医薬部外品の効果効能は自社基準で謳われているので、客観的に評価できるものはありません。しかし、学会などで発表された美白成分を含有しているのであれば、それなりの効果効能があるのではないでしょうか、程度です。
実はシミの種類もかなりたくさんあります。
一般に「シミ」と認識されるものは、肝斑、老人性色素斑、そばかず(雀卵斑)、炎症後の色素沈着、太田母斑、脂漏角化粧などたくさんの種類があります。
例えば、太田母斑ではメラニン色素が真皮に落ち込んでいるため、美白化粧品の対象とはなりえません。この場合は、レーザーによる治療で改善効果を期待できます。
美白化粧品の効果はシミの種類およびその色素沈着のメカニズムに依存してかなり異なると考えられます。
次回も「美白化粧品」について、考察したいと思います。(つづく)